積立投資と米国ETFで夢の不労所得生活

24歳から始めた積立投資で2人の子供が社会人になる50歳までに不労所得500万円を達成しアーリーリタイアを目指すちろりんのブログ

【VYM】高配当ETFの王道!私も保有するバンガード・米国高配当ETFの紹介

こんにちは。ちろりんです。

インカムゲインを目標に低コストかつ高配当のETFを調べると次の3つに行き着くと思います。

VYM・HDV・SPYDです。

今回はこの中から2006年設定と最も歴史があり、私も保有する高配当株式ETF、VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF、バンガード・米国高配当株式ETF)について解説します!

VYMってどんなETF

基本情報


ティッカー

VYM

名称

バンガード米国高配当株式ETF

ベンチマーク

FTSE High Dividend Yield Index

設定日

2006年11月10日

ファンド純資産総額

396億米ドル(4.2兆円)

構成銘柄数

394銘柄

構成基準

時価総額加重平均

経費率

0.06%

配当利回り

3.58%

配当月

年4回(3月,6月,9月,12月)

米国大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を重点的に組入 れています。

高配当な大企業に絞っているにも関わらず、約400銘柄と多くの銘柄に分散されており、1企業の業績が悪化して無配になったり、株価が急落したとしても、VYM全体への影響は少なくなります。

この点は安定的に高配当を得たいという目的に合致しており、複数ある高配当ETFの中からVYMを選択する理由の一つです。

また設定も2006年と古く、リーマンショックを乗り越えている点も安心感があります。

直近のコロナショックでは市場全体の株価下落に合わせて値下がりしてますが、その分配当利回りも上昇し、逆に買い時だと言えるかもしれません。

構成上位銘柄



#

ティッカー

銘柄名

構成比率

累積比率

SPYD

HDV

ダウ

1

JNJ

Johnson & Johnson

4.3%

4.3%







2

JPM

JPMorgan Chase & Co.

3.4%

7.7%







3

PG

Procter & Gamble Co.

3.3%

11.0%







4

INTC

Intel Corp.

2.8%

13.8%







5

VZ

Verizon Communications Inc.

2.7%

16.6%







6

T

AT&T Inc.

2.6%

19.2%







7

MRK

Merck & Co. Inc.

2.4%

21.6%







8

PFE

Pfizer Inc.

2.2%

23.8%







9

KO

Coca-Cola Co.

2.1%

25.9%







10

CSCO

Cisco Systems Inc.

2.1%

28.0%







11

PEP

PepsiCo Inc.

2.1%

30.0%







12

XOM

Exxon Mobil Corp.

2.0%

32.0%







13

WMT

Walmart Inc.

1.9%

33.9%







14

CMCSA

Comcast Corp. Class A

1.9%

35.8%







15

CVX

Chevron Corp.

1.7%

37.5%







16

BMY

Bristol-Myers Squibb Co.

1.6%

39.1%







17

MCD

McDonald's Corp.

1.5%

40.7%







18

AMGN

Amgen Inc.

1.5%

42.1%







19

LLY

Eli Lilly & Co.

1.4%

43.6%







20

NEE

NextEra Energy Inc.

1.4%

45.0%







21

PM

Philip Morris International Inc.

1.4%

46.4%







22

ABBV

AbbVie Inc.

1.4%

47.8%







23

WFC

Wells Fargo & Co.

1.3%

49.1%







24

IBM

International Business Machines Corp.

1.2%

50.3%







25

GILD

Gilead Sciences Inc.

1.2%

51.5%






上位10銘柄で全体の28%(上位24銘柄で全体の50%)を占めています。

ライバルETFとの比較のため、SPYD、HDVにも含まれる銘柄に✔をいれています。

注目すべきは上位10銘柄すべてがダウ構成銘柄に含まれていること!

このETF一つで米国を代表する超優良企業かつ高配当の銘柄にまるっと投資できると言えます。

また上位銘柄を見るとわかる通り、ジョンソン&ジョンソン、インテルコカ・コーラペプシコウォルマートなど日本でもおなじみの企業も多く、初めての海外ETF投資だとしても親しみやすいかと思います。

個別の高配当銘柄を保有するのもいいですが、決算書読んで銘柄分析したり、高配当でなくなったものを都度入れ替える手間などを考えると、そうしたことを勝手にやってくれるVYMは楽ですね

セクター比率

11の業種別にその構成比率を見てきたいと思います。

ここでも競合となるSPYD、HDVや米国大型株の代表VOOとも比較してみたいと思います。

f:id:chirorin634:20200429132040p:plain
セクター構成比率

並べてみると同じ高配当ETFと言っても、その中身にはかなりの違いがあることがわかると思います。

今回はVYMの特徴に絞って説明します。

まず特徴の一つに高配当銘柄も多くある不動産セクター(REIT)は含まれていないという点があります。

これは米国内国歳入庁(IRS)の定める適格配当(qualified dividend)に対して、現行適用されている優遇税率が、REITには適用されないためです。

また、米国大型株から高配当銘柄上位を選定したVYMですが、米国大型株全体(S&P500)に投資するVOOと比較すると情報技術(IT)セクター比率が少ないという点も特徴の一つです。

近年の米国の成長企業といえばGAFAで代表されるGoogleAppleFacebookAmazonなどのIT企業があり、これらの銘柄がここ数年の米国市場の株価を牽引してきたといっても過言ではありませんが、これらは無配であったり、配当利回りが低いため構成銘柄には入っていません。

蛇足ですが、GAFAに並ぶマイクロソフトは以前はVYMに含まれていましたが、株価の上昇に伴い配当利回りが低下してしまったため、現在では含まれていません。

配当実績

直近10年の配当推移

https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vREnGG-INHlI745MrVhrg5kGAuOrW8b93VdNdPzm9GoWe3CznqC1vIT45fYhsehs4P15EadE-U1pZkb/pubchart?oid=2068639092&format=image

バンガード公式HPから取得できたデータの範囲で掲載しているため、リーマンショック時のデータを掲載できないのはご容赦ください。

ただ、直近10年間に限っては順調に増配を続けています。

増配しているにも関わらず、配当利回りは3%前後で推移していることから、株価も順調にあがっており、VYMは高配当銘柄でインカム狙いではありますが、キャピタルゲインも狙える優秀なETFだと思います。

最後に

VYMの特徴をまとめると

  • 超低コスト(0.06%)で 米国大型高配当企業に投資できる
  • 銘柄・セクターともに分散されたバランスの取れたETF
  • リーマンショックも乗り越えており安心して長期保有できる

敢えてデメリットをあげるなら、十分な分散を行いリスク低減していることで、配当利回りが2%台の銘柄も多数含むこととなり、全体としては3%強の配当利回りと、他のSPYD, HDVに比べると物足りないというところでしょうか。

ただ、私が高配当ETFで一つおススメするなら何?と聞かれたら自信をもってお勧めするのがこのVYMです!

今後もVYMの定期積立を継続していきたいと思います。